【Python】ライブラリ
この記事ではPythonのライブラリ、パッケージ、モジュールについて簡単にまとめています。
モジュール
モジュールはPythonプログラムが記述されたpyファイルです。
ファイル名から拡張子の「.py」とったものがモジュール名となります。
モジュールをimportすると、モジュール内に記述されている関数やクラスを使用することができます。
モジュールはライブラリに属する必要はなく、モジュールファイル単体で使用可能です。
パッケージ
Pythonのパッケージは1つ以上のモジュールを含むフォルダとなっています。
フォルダにモジュールのファイルが格納されているイメージで、__init__.pyというファイルがあるフォルダをパッケージとして扱うことができます。
パッケージはライブラリに属する必要はなく、パッケージ単体で使用可能です。
ライブラリ
ライブラリはパッケージやモジュールの集合で、特定の用途に特化していることが多くなっています。
ライブラリにはPythonにデフォルトで組み込まれている標準ライブラリや、インストールすることで使用可能な外部ライブラリがあります。
ライブラリをimportすることで、ライブラリ内のモジュールに記述されている関数などを使用することができます。
import
ライブラリ、パッケージ、モジュールに含まれる機能を使用するには準備が必要です。
モジュールなどを読み込んで使う準備をしてくれるのがimportです。
importには下記のような記述方法があります。
- import モジュール名/パッケージ名/ライブラリ名
- from モジュール名/パッケージ名/ライブラリ名 import 関数名やクラス名
- import モジュール名/パッケージ名/ライブラリ名 as 別名
全体をimport
モジュールなどの全体を使うには下記のように記述します。
import モジュール名/パッケージ名/ライブラリ名
importに続けてモジュール名などを記述すると、そのモジュールなどに含まれる関数を使えるようになります。
関数の使い方
import モジュール名 の記述でモジュールなどを読み込んだ場合は、下記のようにして関数を使用します。
モジュール名.関数()
実際に使用すると、このようになります。
この例ではrandomモジュールのrandint関数を使用しています。
import random print(random.randint(0,10))
特定の関数やクラスをimport
モジュールなどの全体を使うには下記のように記述します。
from モジュール名/パッケージ名/ライブラリ名 import 関数名やクラス名
fromに続けてモジュール名などを記述しimportの後に関数名などを記述すると、importで指定した関数などを使えるようになります。
関数の使い方
fromを使ったimportでモジュールなどを読み込んだ場合は、下記のようにしてモジュール名などを省略して関数を使用できます。
関数()
実際に使用すると、このようになります。
この例ではrandomモジュールからrandint関数をimportして使用しています。
from random import randint print(randint(0,10))
別名をつける
モジュールなどに別名を付けて使用するには、下記のようにasを使って記述します。
import モジュール名/パッケージ名/ライブラリ名 as 別名
関数名やクラス名に別名を付けるには、下記のようにasを使って記述します。
from モジュール名/パッケージ名/ライブラリ名 import 関数名やクラス名 as 別名
このようにasを使ってモジュールなどに別名を付けると、そのモジュールや関数を別名で使えるようになります。
関数の使い方
asを使って別名を付けてモジュールなどを読み込んだ場合は、下記のようにして別名を使って関数を使用します。
別名.関数()
実際に別名を付けたモジュールを使用すると、このようになります。
この例ではrandomモジュールを別名rdとして読み込み、randint関数を使用しています。
import random as rd print(rd.randint(0,10))
asを使って別名を付けて関数を読み込んだ場合は、下記のようにして別名を使って関数を使用します。
別名()
実際に別名を付けた関数を使用すると、このようになります。
この例ではrandint関数を別名rdとして読み込んで使用しています。
from random import randint as rd print(rd(0,10))
まとめ
今回はPythonのライブラリについてまとめました。
ライブラリやパッケージに含まれるモジュールを使うことで、いろいろな処理ができるようになります。
どのようなライブラリがあるのか知っておくと、プログラムの幅が広がりそうです。
- モジュールには関数やclassが記述されている
- 一つ以上のモジュールが入っているフォルダをパッケージという
- ライブラリはモジュールやパッケージの集まり
- ライブラリ、パッケージ、モジュールを使うにはimportする必要がある
- fromを使うと特定の関数やクラスをimportできる
- asを使うとモジュールなどに別名を付けて使うことができる