【GAS】算術演算子
この記事ではGASの算術演算子についてまとめていきます。
算術演算子とは
算術演算子を使うと四則演算などの計算を行うことができます。
基本的な考え方は算数と同じものが多いですが、算数にはない処理や、算数で使用する記号と異なるものもあります。
Logger.logとconsole.log
変数や定数の中身、計算結果を確認するときにはLogger.logやconsole.logが便利です。
Logger.logやconsole.logはいずれも ( ) 内の内容をログに表示する機能です。
Logger.log(表示する内容);
const test = 1; Logger.log(test);
console.log(表示する内容);
const test = 1; console.log(test);
このようにログへの出力内容が多少異なるようですが、GASではLogger.logを使うことが多いようです。
私はプログラムを実行してエラーが出たときにLogger.logを使います。
例えば変数に自分が意図した値が入っているか、プログラムがどの位置まで正しく実行されているかなどを調べるときにログに表示して調べています。
逆にログに表示されなければ、Logger.logやconsole.logよりも前にエラーの原因があることになります。
算術演算子
算術演算子にはこのようなものがあります。
演算子 | 説明 | 使用例 |
---|---|---|
+ | 足し算 | 2 + 3 |
– | 引き算 | 2 – 3 |
* | 掛け算 | 2 * 3 |
/ | 割り算 | 2 / 3 |
% | 余り | 2 % 3 |
** | べき乗 | 2 ** 3 |
足し算と引き算は算数と同じ、掛け算と割り算、べき乗に使用する算術演算子は算数と異なります。
割り算の余りを求める「%」は算数にはないプログラム独特の考え方ですね。
Logger.logの ( ) の中に計算式を入れると、計算結果をログに出力することができます。
function myFunction() { Logger.log(2 + 3); Logger.log(2 - 3); Logger.log(2 * 3); Logger.log(2 / 3); Logger.log(2 % 3); Logger.log(2 ** 3); }
また、変数に入っている値がいずれも数字であれば、変数同士で計算することもできます。
const x = 10; const y = 5; Logger.log(x * y);
算術演算子の優先順位
算術演算子には優先順位があります。
基本的には算数と同じです。
**が一番優先度が高く、*と/と%は+、–よりも優先されます。
+や-を優先させる場合も算数と同じように ( ) でくくれば優先することができます。
const x = 3; const y = 4; const z = 5; Logger.log( (x + y) * z ); //計算結果は35
優先順位 | 演算子など |
---|---|
1 | ( ) のなか |
2 | ** |
3 | * / % |
4 | + – |
まとめ
最後に算術演算子についてまとめておきます。
- 算術演算子を使うと四則演算などの計算ができる
- 計算結果などはLogger.logやconsole.logでログに表示できる
- GASではLogger.logを使うことが多いらしい
- 算術演算子には算数と同じように優先順位がある