【After Effects】プリコンポーズ
この記事ではAfter Effectsのプリコンポーズについて簡単にまとめています。
プリコンポーズとは
プリコンポーズとはコンポジションパネルで選択したレイヤーを新しいコンポジション内に移すことを言います。
レイヤー自体はプリコンポーズしたコンポジション内に移動しますが、もともとレイヤーがあったコンポジションにはレイヤーの代わりにプリコンポーズした新しいコンポジションが残ります。
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プリコンポーズの効果
私が感じるプリコンポーズの効果はこのような感じです。
- コンポジション内を整理できる
- 部品化して使いまわしができる
コンポジション内を整理できる
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複数のレイヤーをプリコンポーズするとコンポジション内が整理されてスッキリします。
部品化して使いまわしができる
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プリコンポーズしてできたコンポジションを複製すれば使いまわしができます。
プリコンポーズの手順
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プリコンポーズはレイヤーを選択してメニューバーのレイヤーから[プリコンポーズ]、または右クリックのメニューから[プリコンポーズ]を選択するとプリコンポーズのメニューが開きます。
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プリコンポーズするレイヤーによって選択できない項目もありますが、下記の2つから選択します。
- すべての属性を「[コンポジション名]」に残す
- すべての属性を新規コンポジションに移動する
すべての属性を「[コンポジション名]」に残す
こちらのオプションは複数のレイヤー、テキストレイヤー、シェイプレイヤーを選択した場合には選択できません。

今回はこのような平面をプリコンポーズしてみました。
4色グラデーションのエフェクトを追加し、不透明度だけ値を50%に変更しています。

既存のコンポジションには平面の代わりに新しいコンポジションが入り、平面は新しいコンポジションに移動します。
そして適用されていたエフェクトやプロパティの設定、キーフレームは新しくできたコンポジションに残ります。
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新しいコンポジション内に移動した平面にはエフェクトもなく、トランスフォームのプロパティも初期値になっています。
新しいコンポジションのフレームサイズは選択したレイヤーのフレームサイズと同じになるようです。
すべての属性を新規コンポジションに移動する
こちらのオプションはエフェクトやプロパティの設定、キーフレームは新しいコンポジションに移動したレイヤーにそのまま残ります。
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今回はこのようなシェイプレイヤーをプリコンポーズしてみました。
塗りのエフェクトが適用されています。
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既存のコンポジションにはシェイプレイヤーの代わりに新しいコンポジションが入り、シェイプレイヤーは新しいコンポジションに移動します。
エフェクトやプロパティの値は引き継ぎません。
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新しいコンポジション内に移動したシェイプレイヤーには、エフェクトやプロパティの値がそのまま引き継いでいます。
コンポジションのフレームサイズは、元のコンポジションのフレームサイズと同じになるようです。
まとめ
レイヤーをプリコンポーズするとレイヤーは新しいコンポジションに移動します。
プリコンポーズするとコンポジション内を整理できますし、新しいコンポジションを部品化して使いまわすこともできるので便利ですね。
- プリコンポーズしたレイヤーは新しいコンポジションに移動する
- エフェクトなどの設定を新しいコンポジションに残すオプションと、レイヤーに残すオプションがある
- プリコンポーズするとコンポジション内を整理できる
- プリコンポーズすることで部品化して使いまわすことができる